脊柱管狭窄症は何故起こるのか?どんな病気なのか?
2016年12月20日
六花整骨院の徳永です。
連日冷え込みが続きますね。゚(゚´Д`゚)゚。
こうまで冷えると疾患をお持ちの方は症状がでるのではないかと思います。
今日は数ある症例の中で
『脊柱管狭窄症』について書きたいと思います。
初めて聞く方も多いと思いますので、まずはどんな病気なのか?から書いていきたいと思います。
①脊柱管(せきちゅうかん)とは?
背骨に囲まれた管状の空間のことをいいます。
背骨は脊椎という骨が積み重なってできています。
背骨は椎体を椎弓からなり、その間にある空間(椎孔)が積み重なってできるのが脊柱管です。
脊柱管の中には神経が入っている硬膜という袋があります。
頸椎部と胸椎部の神経は脳から続く実質性の脊髄であり、腰椎部の神経は馬尾(ばび)と呼ぶ繊維性の神経束や血管が通っています。
脊柱管はそれらの神経を守る役割があります。
神経は脊柱管の中で枝分かれして体の各部へと伸びていきます。
②脊柱管狭窄症は何故起こるのか?
脊柱管を取り囲む椎体や椎弓の変形や靭帯の肥厚、椎間板の変性による膨隆、突出など
脊柱管を構成する要素の部分が変形して脊柱管が狭くなったために、脊柱管の中を通っている神経や枝分かれする神経と、神経に伴走する血管が圧迫されることで、神経が障害され、症状として腰痛や下肢の痺れなど様々な不具合が起こります。
③生まれつき脊柱管が狭い先天性の場合もありますが、変形性脊椎症による椎体の骨棘(椎体の外側にできる骨の棘)形成や変性すべり症、椎間板の膨隆、黄色靭帯の肥厚、椎間関節の変形など、背骨の加齢に伴う変化が加わることが原因で脊柱管の狭窄が起こります。
老化現象の一つで、年をとると多かれ少なかれ脊柱管が狭くなっていきます。
④なりやすい人はどんな人?
高齢の方に多く見られますが、若い時の重労働や重いものを持つ職業で無理をしたり、若い時に腰を痛めたことがある人、長時間運転する人は加齢により変形性脊椎症が起こり、進行しやすく、変性すべり症は中年の女性に起こりやすいことがわかっています。
これらの人は腰部脊柱管狭窄症になりやすいでしょう。
加齢とともに人の体は変化していきます。
自分は大丈夫!!病気になんてならない!!怪我なんかしない!!
油断が満身に変わることだってたくさんあります。
健康余命を全うするためにもしっかりと自分と向き合って、必要ならば検査をすることをおすすめします。
著者
厚生労働省認定
柔道整復師
徳永裕介